顧客の声から高い商品力を証明しマーケティングを最効率化！酒造メーカーの「ファンくる」活用術

今回は焼酎「博多の華」や清酒「富久娘」（ふくむすめ）などを展開するオエノングループ福徳長酒類株式会社で商品開発・企画を担当されている山口さんにお話を伺いました。

ターゲティングが可能で主体的な顧客が調査に参加する

――「ファンくる」にお問い合わせいただいたきっかけを教えてください。

山口さん：問い合わせをした当時は、「CANBASY（カンバシー）」という米焼酎と、「焼酎蔵のウヰスキー」というウイスキーカップの2つの新商品のプロモーション施策を検討していました。どちらの商品もまずは知ってもらい、一度試してもらえればリピートに繋がる自信があったので、トライアルを獲得できるプロモーション施策を探していました。

――「ファンくる」導入前の課題を教えてください。

山口さん：お客様にどのように商品を手に取っていただくかが課題でした。2商品とも普段、焼酎やウイスキーを飲まない層にもお試しいただきたく、印象に残る斬新なデザインを意識しました。しかしそもそも、弊社のメインチャネルである一般スーパーの焼酎やウイスキーの売り場には既存ユーザー以外は立ち寄らないため、新規ユーザーの目に触れることが難しい状況でした。

――「ファンくる」導入を決めた理由を教えてください。

山口さん：トライアルを獲得できるだけでなく、一般的なモニター調査よりも有用なマーケティングデータが得られると考えたからです。一般的なモニター調査は商品を無償提供する場合が多く受動的な調査になりがちですが、「ファンくる」のモニターは実際に売り場まで足を運び、一度自費で商品を購入して体験するという一連の流れを経て、主体的に調査をしてくれます。そのため、より実際の購買行動に近いマーケティングデータを得られると考え、導入を決めました。

訴求ポイントが明確になりマーケティングに自信

――「ファンくる」のデータを見ていかがでしたか？

山口さん：こちらの想定以上に商品への評価が高かったことに驚きました。高評価の理由も、商品開発においてこだわった香りやパッケージの部分でした。さらに「CANBASY」については、飲み方別の評価を見ると、一番おすすめしている炭酸割りが最も高評価で、訴求したいポイントがしっかりとお客様に伝わっていることが分かりました。

――「ファンくる」のデータをどのように活用しましたか？

山口さん：「ファンくる」で得たアンケートデータを使って、店頭に設置するPOPを作成しました。お酒は客観的なデータがあるとトライアルに繋がりやすい商品です。そのため、リアルなお客様の声を使ったPOPは訴求力が高く、流通側にも受け入れられやすいものになったと思います。これまでアンケート結果を反映させた販促物を作る機会は限られていたので、販促物の幅が広がりました。

また、「ファンくる」のデータを通してお客様からの支持が得られている商品であることを定量的に示すことができたことで、営業が取引先に商品を提案する際の材料としても活用しました。

高い商品力を活かすための施策

――他に「ファンくる」を活用して感じたメリットがあれば教えてください。

山口さん：「ファンくる」は、EC販売や店頭販売を問わず、購入場所が細かく指定できる点はメリットだと思います。弊社では営業から消費者インサイトが気になる店舗をヒアリングし、購入場所を指定しました。「ファンくる」を通して売上の良し悪しの原因を探ることで、今後の販促戦略や、販路拡大へ活かせると思います。